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インビザラインのアタッチメントって目立つ?痛い?

2020年1月28日

日本矯正歯科学会認定医 歯学博士
増田 丈浩



インビザラインにつけるアタッチメントって何!?
皆さんインビザラインはアタッチメントというでっぱりがある装置を歯につけるのをご存知ですか?

「そんなものつけるの嫌だ」

「目立つの?」

色々な疑問があると思います。

よくある質問を順番に説明していきます。

1.アタッチメントの目的

なぜアタッチメントを歯につけるのでしょうか。

『これは歯を効率的に動かすため』

これに尽きます。

ここからは少し専門的になりますので興味のない人は飛ばしてください。

様々な形のアタッチメントがありますが症例によって使い分けていきます。

長方形アタッチメントや最適アタッチメントなど歯の移動方法によって使い分けていきます。

上の図のように根っこを動かしたい場合、1つの歯に2つのアタッチメントをつけて傾斜しているのを治します。

また前歯が噛んでない場合のアタッチメントもあります。

上の図のように前歯にアタッチメントをつけて前歯を噛ませていきます。

歯のねじれがある場合は歯の表面にアタッチメントをつけて歯の裏側で押すようなポイントを作ると効率よく移動します。


抜歯をした場合は歯根のコントロールが大事なため下図のようなアタッチメントを使用します。

もちろんこのアタッチメントを使用しなくても治せます。



噛み合わせが深い時に使用するアタッチメントもあります。



奥歯にアタッチメントをつけて前歯を圧下(沈みこむ)させるのと小臼歯を挺出(伸ばす)していきます。



その際に上図のように上の歯の裏側に突出したアライナーを装着し、前歯に圧下する力が加わるようにする場合もあります。

このように様々なアタッチメントがあるため症例によって使い分ける必要があります。

特にインビザラインはアタッチメントのおかげで歯を後ろに移動させるのが得意です。

それによって歯を抜かない非抜歯治療の割合が増えてきました。

《関連情報》なぜインビザラインは歯を抜かない非抜歯の治療が得意なのか!?
 
 

2.インビザラインのアタッチメントは目立つの?

インビザラインに使用するアタッチメントは虫歯になった時に使用するCRという樹脂を使用します。

そのため歯の色の種類は色々あるので歯の色に合わせてアタッチメントの色を決めていきます。

歯の色が濃い人は濃い色を、明るい人には明るい色のアタッチメントを使用します。



上図はアタッチメントをつけた写真です。

このように歯の色に合ったものをつけますので目立ちません。



違う人ですがこの方もあまりわかりません。

そのためほとんど人にアタッチメントが気づかれる事はありません。

ただしインビザラインはゴムの使用があることがあります。

このゴムは口を開けると他人からはわかりますが重要なものになります。

《関連情報》矯正歯科治療で使用するゴムの疑問は全て解決!
 

3.アタッチメントは黄ばんだり汚れるの?

アタッチメントで使用するCRというものは年数が経過するとともに変色していきます。

皆さんの中には虫歯を詰め物で治療をした時、初めは綺麗だったのに段々色が変わってきた経験がある人もいるのではないでしょうか。

アタッチメントも同じです。

ただし矯正治療というのは2年から3年で終了するためその期間内でアタッチメントが大きく変色する事はないと思います。

ただしアタッチメントの周りが汚れてくることはあります。

特にお茶やコーヒーなど着色が強いものを飲むと目立ってきます。

飲む際はアライナーを外して飲んだほうが着色はしにくいでしょう。

アライナーの中に着色物が残ってしまうと余計着色していきます。



上図の方もお茶を頻繁に飲んでいたためアタッチメントも周りが着色しています。

ただしこの着色はクリーニングすれば綺麗になります。



着色が取れているのがお分かりでしょうか。

またここで着目してもらいたいのはアタッチメントの色は変色していません。

矯正治療は年月が限定されているためアタッチメント自体の着色はそこまで気にしなくても良いでしょう。


4.痛み

アタッチメントがつくと歯が凸凹になります。

それによってマウスピースが入りにくくなります。

ではどのような時に痛みが出るのでしょうか。



マウスピースを装着した時


初めてマウスピースを装着する時は痛みを感じる事があります。

特にアタッチメントが入るときついため生じやすいです。

ただし2、3日すると痛みが緩和してくる事がほとんどです。


マウスピースを外した時

マウスピースを外す際にアタッチメントがあるとひっかるため痛みが生じる事があります。

ただし力ずくで外すと取れてしまうので注意が必要です。

慣れるとうまく外せるようになってきます。

歯を締め付ける


アタッチメントが入るとより歯に力がかかり、しっかり動いてきます。

それにより歯の負担が大きくなるため痛みが生じる事があります。

したがってアタッチメントがない状態と比較すると痛みが増す可能性が高いです。

  《関連情報》矯正歯科治療の痛みを全てまとめました。対処法もあります!
 


5.口内炎ができる?

通常アタッチメントがついても上からマウスピースを使用しています。

そのためマウスピースは滑らかなためあまり口内炎ができる事はありません。

ただし外してご飯を食べる際、アタッチメントが頬に引っかかる可能性はあります。

そのため少し傷になったり口内炎ができることも稀にあります。

ただし傷ができてもマウスピースをつけると表面が滑らかになるため治りも早いです。

言い換えるとあまりマウスピースを使用する時間が短いと口内炎になる可能性もあるためしっかり使用時間を守る必要があります。

またあまり痛い時は矯正歯科で保護するガム状のものがあるのでご飯を食べる時のみアタッチメントにつけましょう。

6.インビザラインがはまらず浮いている

アタッチメントが入るとマウスピースが入りにくくなります。

そのためマウスピースを交換した初日は特に歯とマウスピースの間に隙間があります。



この隙間はしっかりマウスピースを使用すると段々無くなってきます。

その時にはアライナーチューイといったゴム板をしっかり噛みながらマウスピースをはめる必要があります。

これを使用するとフィットが良くなります。

ただしマウスピースの交換間際の日程になっても隙間が空いている時は問題になることもあるので先生に報告すると良いでしょう。


7.アタッチメントが取れたらどうするの?


装置の脱着には力がかかります。

そのためアタッチメントに力がかかって外れてしまう事が稀にあります。

その際はかかりつけの矯正歯科に連絡してその事を伝えましょう。

ちょうど動かしている歯のアタッチメントが取れたとします。

そのまま何枚もマウスピースが進んでしまうとしっかり歯が動かず無駄な期間になってしまいます。

そのためどこのアタッチメントが取れたかも報告するとより良いです。

また小さいアタッチメントは取れても気づかない場合があります。

なので外したマウスピースを見るとどこについているかわかるのでたまに口の中と照らし合わせて確認しましょう。



8.ホワイトニングはできるのか


アタッチメントがついていてもホワイトニングは実は可能です。

アタッチメントの周りだけ白くなる事はないのでご安心ください。

ホワイトニングの薬液は歯の中に浸透しますのでアタッチメントがついている歯の部分にも効果が出ます。

8.アタッチメントの外し方

治療が終了するとアタッチメントも外します。

また追加アライナーといって新しく型取りする場合も外す場合があります。

その際は器具でアタッチメントを保持しながら力をかけて外したり削って除去していきます。

外す際少し響きますが痛みは少ないのでご安心ください。

痛い場合は削って外すことが多いです。


まとめ

アタッチメントはインビザラインにとって欠かせない装置になります。

これがないと治療ができません。

ただし歯に力がかかるようになるため痛みが最初は出やすいが段々緩和される方がほとんどです。

またアタッチメントの色についてもアタッチメントの周りは着色しやすいですがアタッチメント自体はそこまで変色しません。

もし取れたりしたら矯正歯科に連絡するようにしましょう。


最後までご覧頂きありがとうございました。


名古屋で矯正治療のお悩みがあれば無料矯正相談も受け付けています。


なんでもご相談ください。


日本矯正歯科学会認定医 歯学博士


増田 丈浩

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