
インビザライン ファーストって知っていますか?
最近技術の進歩で、マウスピース矯正というのが可能となってきました。
その中で、インビザラインが一番勢いがあります。
インビザラインは大人の矯正歯科治療では一般的になりつつありますが、子供はどうなのでしょうか?
『知り合いがインビザラインしてるよ。』
『子供は使えないんじゃないの?』
など色々な話を聞きます。
現在、インビザラインには子供用として、インビザライン ファーストというものが出てきました。
このインビザライン ファーストとはどんなものでしょうか?
目次
1.インビザライン ファーストとは

従来のインビザラインは、成長が終了してから使用することが多かったです。
現在、インビザラインの商品の中から子供用のプランが発売されました。
このインビザライン ファーストは、成長過程にある子供に対して歯列矯正をサポートする目的として、作られています。
インビザラインはマウスピース矯正のため、取り外しがあります。
そのため、しっかり装置をはめていないと当たり前ですが、効果はありません。
失敗する原因を下記にまとめてあるので参考にしてください。
《関連情報》インビザラインで失敗しない方法
また、大学を卒業すればどんな先生でもできます。
ですが、どこでしても同じというわけではありません。
失敗しない矯正歯科を選びましょう。
《関連情報》子供の矯正で失敗しないためには|後悔しない選び方
2.インビザライン ファーストの条件
ではこのインビザライン ファーストを使用する条件はなんでしょうか?
以下公式ページより抜粋しました。
・切歯のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出している
・少なくとも3/4顎に乳歯(C、D、E)または未萌出の永久歯 (3、4、5)が2歯以上ある
まとめますと
1.乳歯しかないような子供は使用できない
2.乳歯が抜けて全て永久歯が萌出していると使用できない
3.年齢はおおよそ6〜10歳の間から開始できる
になります。
3.子供の矯正の目的
インビザライン ファーストを詳しくお話しする前に、大前提としてなぜ子供の頃から矯正歯科治療が必要なのでしょうか?
子供の矯正治療の最大の目的は『骨格的な改善ができる』になります。
そのため、子供の時にしか使えない装置が、実はたくさんあります。
《関連情報》子供の矯正|装置の種類は大きく分けて3種類あります!
受け口や出っ歯は上顎、下顎の成長のバランスが悪くて起きてしまうことが多いです。
矯正装置を使用することによって、成長を促進、抑制して適正なバランスに戻すことができるのです。
正常な状態に戻すことによって、横顔もキレイになりますし抜歯する可能性も減少します。
《関連情報》子供の矯正治療について|疑問にお答えします
もちろん、大人になってから矯正治療することもできます。
ですが、もしいつか矯正治療をすると考えているのであれば早めにした方がメリットが大きい場合が多いです。
大人と子供の矯正治療の違いを知っていると、子供の時から始めたほうが良いのがわかります。
《関連情報》子供の矯正と大人の矯正の違いは何?|疑問をまとめました
4.インビザライン ファーストのメリット
では、インビザライン ファーストは通常の矯正と比べて、どのようなメリットがあるでしょうか?
治療が目立たない
矯正治療をすると、どうしても装置がつくため、他人に気づかれることがあります。
このインビザライン ファーストだと治療が目立ちにくいため、他人から気付かれません。
ただし、子供の装置は口の裏側に装置をつけたり、取り外しの装置も多いので症例によっては、そこまで変わらない場合もあります。
審美性を考えて裏側矯正とマウスピース矯正で迷われる方も多いです。
下記を参考にしてください。
《関連情報》マウスピース矯正と裏側矯正の違い|どっちを選べばいい?
アンケート結果では子供にさせたい矯正の種類はマウスピース矯正が一番多いという結果になっています。

関連サイト
歯列矯正意識調査
違和感が少ない
子供の装置に限りませんが、口の裏側につける装置や取り外しのできる装置は、大きさが大きく違和感があります。
もちろん、インビザライン ファーストも違和感はありますが、従来の装置よりは小さいため違和感が少ないでしょう。
また器具が尖っていないので口内炎や傷が出来にくいです。
虫歯のリスクが少ない

インビザライン ファーストは取り外しができるため、歯磨きがしやすいです。
固定式の装置だと、どうしてもその周りに汚れが溜まってしまい虫歯のリスクが高くなってしまいます。
虫歯があったり虫歯の治療経験が多い子供は、これからも虫歯のリスクが高いためオススメです。
虫歯の治すタイミングや矯正中の予防方法などは下記をご参考ください。
《関連情報》矯正と虫歯の関係|いつ虫歯を治すかなど疑問を全てまとめました!
5.インビザライン ファーストのデメリット
メリットは今お話ししました。
次はデメリットについてお伝えします。
使用しないと治らない
取り外しの矯正装置のため使用しないと歯は動きません。
基本的には長時間使用しないとダメです。
時間については、矯正歯科医院ごとに変わってきますので、ここでは長時間という言葉を使わせてもらいます。
永久歯が生えて来ると型の取り直しになる
子供の歯が抜けて、大人の歯が萌出して来ると、今まで使用した装置が入らなくなる可能性があります。
そうなった場合は新しくスキャン、型の取り直しになります。
症例によっては適していない症例もある
全てがインビザライン ファーストで治療が可能なわけではありません。
そのためしっかり診断し、適応症例にのみ使用します。
《関連情報》良い矯正歯科の選び方|歯科医師が見る8つのポイント
適応になる症例や適応でない症例は次でお話しします。
6.インビザライン ファーストの効果

ではどのような症例が適しているのでしょうか?
インビザラインはいまいち信じられない、という人も実際多いです。
そのような方はマウスピース矯正の効果についてまとめてあるので下記をご参考ください。
《関連情報》インビザラインは効果がある?ない?|疑問に答えます!
インビザラインも効果が出れば、もちろん口元やEラインはきれいになるため横顔も美しくなります。
特に子供の時期から始めれば横顔は良くなります。
《関連情報》矯正でEラインや唇が変化するって本当?
順番に考察していきます。
軽度のガタガタ
前歯にガタガタがある場合は、インビザライン ファーストでキレイにすることが可能です。
ただしガタガタが強いと、キレイに並べても後で永久歯が萌出してきてガタガタになる可能性もあります。
そのため最初の診断が大事になるでしょう。
出っ歯

出っ歯の場合は下顎を前方に成長させる治療法も、インビザライン ファーストで行うことが可能です。
こちらは下顎を前方に成長促進させるため、下顎骨が後退している症例が適しています。
上のアライナーにウイングがついており、上下噛み合わせると下顎が前に誘導されます。
この前方への誘導によって、下顎骨が前方に成長していきます。
その後、2期治療で出っ歯を細かく治して行きます。
《関連情報》インビザラインで出っ歯は治らない?
子供の出っ歯の治療法は、インビザラインだけではなく様々あります。
それぞれ、診断に基づいた治療方針を選択することが非常に大事になります。
《関連情報》子供の出っ歯の矯正治療について|疑問が全て解決します
乳歯の早期脱落によって永久歯が前にきてしまっている
乳児に虫歯などで乳歯が早期に抜歯になっていると、後から萌出した永久歯は前にきてしまいます。
そうすると、前に来ると後続する永久歯の萌出するスペースがなくなってしまいます。
この時はインビザライン ファーストを使用して、第一大臼歯を後ろの正しい位置に戻すことができます。
今までは乳歯があると、奥歯を後ろに移動させるのが難しかったのですが、これが可能になりました。
《関連情報》なぜインビザラインは歯を抜かない非抜歯の治療が得意なのか!?
前歯が噛んでない(開咬)

前歯が噛んでない症例も得意になります。
前歯が噛んでない症例は、奥歯をめり込ませると治ります。
この奥歯をめり込ませる治療は、インビザライン ファーストは得意になります。
もちろん、舌癖など悪い癖が原因でなっている場合は、こちらの癖もトレーニングしていきます。
7.インビザライン ファーストの適さない症例
子供の矯正で大事なのは成長が利用できることです。
受け口の場合は通常の子供の矯正をしたほうがいいです。
インビザライン ファーストでは、上顎骨の成長促進や下顎骨の成長抑制といった骨格的な改善ができません。
少し言葉が難しいので図でも示します。

そのため、従来からあるチンキャップ、上顎前方牽引装置などを使用するほうが良いでしょう。
8.インビザライン ファーストの期間
実はインビザライン ファーストは期間が決まっています。
1年6ヶ月の間に治療が終わらないといけません。
通常の流れは
12歳くらいまで骨格的な治療ができる1期治療(子供の矯正)
↓
12歳くらいからしっかり歯を噛ませる2期治療(ワイヤー矯正、マウスピース矯正)
になります。
一般的な矯正治療期間に関してはこちらを参照ください。
《関連情報》矯正治療の期間はどれくらい?
2期治療ではワイヤー矯正、マウスピース矯正が選択できます。
それぞれ特徴があり、得意分野もあります。
違いはこちらで確認してください。
《関連情報》マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いは?
インビザライン ファーストだと、1年6ヶ月しか出来ないため、仮に6歳から始めると7歳6ヶ月の頃には終了になります。
そのため、2期治療に移行しようとしても12歳になるため、だいぶ期間が空いてしまいます。
その間は装置を使用しないと後戻りしてしまいます。
《関連情報》歯並びは後戻りするの?後戻りしたらどうすればいいの?
ではどうすればいいでしょうか。
答えは保定装置といって、歯並びが維持できるような装置を入れておく必要があります。
《関連情報》矯正治療後の保定装置(リテーナー)の悩みが全てわかる!
また、その時はキレイになっても2期治療の間に、大人の歯がどんどん萌出してきます。
その際に、ガタガタになっても治すことはできません。
適応症例を見極めて、あまり早く始めないほうが現在のシステムでは良いでしょう。
ちょうどいい時期にインビザライン ファーストを初めて、こちらが終了したら2期治療に移行できるのがベストです。
通常の子供の矯正治療は、1期治療といって6歳から12歳くらいまでと幅があります。
適切な時期に治療を始めれると無駄が少ないです。
《関連情報》子供の矯正は何歳から?小児矯正のタイミングをまとめました
もしインビザライン ファーストのみで、キレイな歯並びや良好な噛み合わせになっているのであれば、ここで終了してもいいでしょう。
良好な歯並びの見極め方はこちらをご覧ください。
《関連情報》矯正治療で顎関節症になることもあるの?
9.インビザライン ファーストの費用
インビザライン ファーストの費用は、通常の子供の矯正より高くなりがちです。
この理由としては、インビザライン ファーストをするためには、矯正歯科でコストがどうしてもかかってしまいます。
このコストが、通常の子供の矯正の料金に乗ってきてしまいます。
もちろん、矯正歯科によって値段が変わりますのでしっかり確認しましょう。
《関連情報》子供の矯正の費用はいくら?|小児矯正でかかる費用をまとめました!
2期治療への移行時の料金も確認したほうがいいです。
また、こインビザライン ファーストと2期治療の合わせた金額と、通常の子供の矯正治療と2期治療の合わせた金額に、どれくらい差があるかも見ておいたほうがいいです。
現在インビザラインの会社が提供するインビザライン ファーストは、少し割高になっています。
そのため今後、インビザラインの会社がインビザライン ファーストを安く提供するようなことがあれば、価格も下がる可能性が高いです。
《関連情報》矯正の費用を安くする方法を知ってますか?
インビザライン ファーストでも医療費控除は使えますので、こちらを利用して少しでも矯正にかかる費用を安くして行きましょう。
医療費控除は誰でも可能なので忘れないようにしましょう。
《関連情報》矯正治療は医療費控除をしないと損します!
また、なるべく月々の支払金額は少ないほうが良いという人もいます。
そういう人はデンタルローンを利用することによって、自分の毎月の支払い金額をコントロールすることが可能になります。
《関連情報》矯正歯科でデンタルローン受ける際の悩み9選!
まとめ
インビザライン ファーストは色々な可能性があります。
技術が進歩して、これからさらに新しい効果があるものが追加されるかもしれません。
ただし、新しいものが必ずしも良いものであるとは言えません。
しっかり見極めて選ぶ必要がありますし、先生の話を聞いて疑問が出るのであれば従来の確立した治療方法を選んだほうがいいでしょう。
最後までご覧頂きありがとうございました。





