矯正専門医ブログ

子供の矯正の費用はいくら?|小児矯正の値段をまとめました!

:2020年7月23日 :2020年7月5日

日本矯正歯科学会認定医 歯学博士
増田 丈浩

 


子供の矯正をするとどれくらい費用がかかるのか?

子供の矯正は非常に効果があります。

ですが、費用もやはり気になると思います。

「子供の矯正からした方が値段って高いの?」

「ある歯科医院で装置代〇〇円だけで矯正するって言われたけど大丈夫?」

色々な話を聞きます。

効果も大事ですがもちろん矯正にかかる費用も大事ですので順番にご説明していきます。

1.子供の矯正の費用



まず、矯正治療は自費治療のため、各医院で値段設定が違います。

そのため「この金額!」と伝えることはできません。

ですが、相場はあると思います。

まず、子供の矯正の値段の前に知ってもらいたいことがあります。

それは1期治療と2期治療という言葉です。



図で見ると分かりやすいですが、1期治療は乳歯と永久歯の状態で行う矯正治療です。

2期治療は永久歯だけの状態で行う矯正治療です。

今回は費用の話のため、子供の矯正の疑問は下記をご参考ください。


《関連情報》子供の矯正治療について|疑問にお答えします


小児矯正はこの1期治療をした後に、2期治療が始まると考えてください。

1期治療は非常に大事な矯正治療です。

大人から始める矯正治療と比較して、メリットが非常にたくさんありますので、始めれるのであればしたほうがいいでしょう。


《関連情報》子供の矯正と大人の矯正の違いは何?|疑問をまとめました


それでは費用のお話を続けます。

まず、1期治療の相場ですが30万〜50万円が相場になります。

その後、2期治療に入るのですが、2期治療の相場も30万〜50万円ぐらいが相場です。

1期治療、2期治療、トータルで60万〜100万円くらいになります。

そのため、大人の矯正治療とそこまで費用が変わらないことは多いです。



例えば、矯正の費用がトータルで100万円とします。

この1期治療と2期治療の割合が、医院ごとに違ってきます。

1期治療50万円、2期治療50万円の医院もあれば、1期治療60万円、2期治療40万円の医院もあります。

医院によっては、1期治療100万円、2期治療0円の医院もあります。

これは2期治療をしないでやめてしまうと医院の売り上げが下がってしまうため、「最初に全てもらってしまえ」という考えでしょう。

そのため、2期治療をしなくてもいい場合はありますので、そういった時は損をしてしまうので注意しましょう。

大体、1期治療と2期治療の割合は、5対5か、6対4の割合が多いです。

また、最近はインビザラインファーストといって、1期治療でマウスピース矯正をする場合があります。

その場合は1期治療の費用は通常より高くなります。

インビザラインファーストの費用は1期治療と比べて、およそ10万円〜30万円ほど高くなるでしょう。

またインビザラインファーストで治療したとしても、2期治療は必要になり、費用が追加されます。


《関連情報》インビザラインというマウスピースで子供の歯並びは治せる??

 

2.2期治療は矯正装置によって値段が違う?



小児矯正が終わって2期治療に入る場合、2期治療で使用する装置によっても値段が変わってきます。

2期治療で使用する装置は大きく分けて3つあります。

ワイヤー矯正(表側)

ワイヤー矯正(裏側)

マウスピース矯正

になります。

それぞれの違いについては下記をご参考にしてください。


《関連情報》マウスピース矯正と裏側矯正の違い|どっちを選べばいい?


《関連情報》マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いは?


費用の高さで言うと、ワイヤー矯正(裏側)>マウスピース矯正>ワイヤー矯正(表側) になります。

この理由としては、マウスピース矯正は発注するのに、ある程度のコストがかかります。

通常だと25万円ほどです。

裏側矯正だと発注コスト+処置時間も長いため、技術料も含めての値段になるので高くなります。

目安になりますがワイヤー矯正と比べて

マウスピース矯正 +10万〜30万円

裏側矯正 +20万〜40万円

になります。

ただし、裏側矯正はハーフリンガルといって、上顎だけ裏側で下顎は表側といったこともできるので、それによっても費用が変わるでしょう。

例えば、ワイヤー矯正が2期治療で50万円だとすると

マウスピース矯正 60万〜80万円

裏側矯正 70万〜90万円

のイメージになります。

3.小児矯正で装置ごとに費用をとる医院は注意



矯正治療は自費治療のため、色々な支払い方法があります。

通常はまとまった費用を支払う場合が多いです。

ですが、医院によっては装置ごとに費用を支払う医院もあります。

矯正装置は様々な装置があり、それぞれ費用が決まっており、装置が変わるごとに費用を加算するイメージです。


《関連情報》子供の矯正|小児で使用する装置は3種類あります!


例えば、よく小児矯正であるのが「拡大装置を入れるので費用が◯万円かかる」といった具合です。

そういった医院を全て否定するわけでは決してありませんが、歯科医院によっては「とりあえず拡大する」といった医院もあります。

どういうことかというと、「最後までする自信はないが「拡大程度ならできるのではないか」ということです。

要は1期治療の費用をもらってしまうと責任も重くなってしまうので、1つの装置をためしにしてみるといった感じです。

もし、その装置で治らなければ「専門の矯正歯科に行ってください」となる場合も多いです。

実際に拡大装置が入っているけど、治らないというセカンドオピニオンの患者さんもいらっしゃいます。

そのため、矯正歯科の選び方は大事になってきます。


《関連情報》子供の矯正で失敗しないためには|後悔しない選び方

 

4.子供の矯正でかかる矯正処置料、調整料とは?



矯正歯科ごとに呼び方は違いますが、矯正処置料、調整料というのをご存知でしょうか?

費用を知る上で大事になってきます。

これは基本的には矯正治療は月に1回来院するのですが、その時に矯正装置の調整をしてもらいます。

その調整に発生する費用です。

この矯正処置料は大人でも子供でも基本的に発生します。

この矯正処置料も自費になるので医院ごとに変わってきます。

矯正処置料の目安ですが

1期治療は3000円〜5000円

2期治療は5000円〜10000円

になります。

また、2期治療で表側矯正や裏側矯正、マウスピース矯正を選択できますが、選択したものによって矯正処置料は変わってきます。

表側矯正≒マウスピース矯正<裏側矯正

このイメージになります。

裏側矯正は調整に時間がかかるため、技術料として矯正処置料も高くなることが多いです。

また2期治療が終わってから保定といって後戻りしないように装置が入ります。

この保定装置のチェックも矯正処置料がかかります。

保定時の矯正処置料は2000円〜5000円の間が多いです。

5.子供の矯正でかかるその他の費用



小児矯正では、最初にお支払いする費用と矯正処置料以外にも、かかる費用はあります。

少し細かいですが、お伝えします。


まずは、上図にある項目の費用になります。

初回カウンセリング 無料〜10000円

精密検査、診断合わせて 10000円〜50000円

保定装置(1装置) 20000円〜30000円 

また、抜歯する場合も自費治療になります。

抜歯 5000円〜10000円

抜歯は小臼歯や親知らずを抜歯することが多いです。

場合によっては保険適応の可能性もありますが、自費になる可能性が高いです。


《関連情報》矯正治療の抜歯について|疑問をまとめました

6.子供の矯正は早く始めると費用が高くなる?



始める時期によって矯正の費用は高くなるでしょうか?

実は高くなります。

なぜかというと、先ほどお伝えした、矯正処置料がかかるからです。

矯正治療の合計金額=装置代+矯正処置料+その他の費用

になります。

矯正処置料は毎月かかりますので、子供の矯正は期間が長いため、高くなりがちです。


《関連情報》矯正治療の期間はどれくらい?子供と大人で期間は違うの?


例を見てみましょう。

8歳から矯正治療を開始するとします。

1期治療が8〜12歳まで、2期治療が12〜14歳までとします。

その際、毎月支払う矯正処置料が5000円とします。

そうすると、矯正期間は合計6年間のため、1期治療、2期治療の矯正処置料が同じとしても

5000円×12ヶ月×6年=36万円

になります。

もし、6歳から開始すると矯正期間は8年になるため

5000円×12ヶ月×8年=48万円

となります。

かなり高額ですよね。

そのため、矯正費用はこの矯正処置料もしっかり考えないといけません。

矯正歯科は、この矯正処置料で経営も考えているので、しっかり費用を取ってきます。

子供の矯正を始めるタイミングは費用と密接に関わってきます。

いつから始める必要があるのか見極めましょう。


《関連情報》子供の矯正は何歳から?小児矯正のタイミングをまとめました

出っ歯や受け口で、始めるタイミングは変わってきます、

それによって、始まるタイミングが変わるので、トータルの料金が変わってきてしまいます。


《関連情報》子供の出っ歯の矯正治療について|疑問が全て解決します

7.矯正処置料がかからない方法



小児矯正は期間が長くなるため、矯正処置料が毎月かかると費用も高くなります。

そのため、こんなはずでは無かったと思うこともあるかもしれません。

特に受け口などは4、5歳から始めることもありますのでかなり長期になります。

そうすると矯正処置料だけで1期治療の費用と同じくらい支払わないといけないこともあります。

実はこの矯正処置料を払わなくていい方法があります。

何でしょうか?

それは1期治療、2期治療の費用の中に矯正処置料が含まれている場合があります。

これは当院もそうなのですが、矯正処置料が最初の費用に含まれていると、治療が長期になっても矯正料金は変わりません。

そのため、トータルの費用がわかりやすく、仮にローンを組む場合も毎月支払う費用が明確になります。

治療が長期になる場合はそのような矯正歯科を探すのも1つの手になります。

8.小児矯正は保険適応になる?



「小児矯正は保険適応になりますか」と質問を受ける場合があります。

通常は自費治療になります。

ただし、症候群を伴っていたりすると保険適応になります。

どのような症候群かは下記をご参考ください。

保険適応になるのであれば、自費治療で支払うよりお得になります。


《関連情報》矯正治療は保険適用になるの?

 

9.小児矯正の医療費控除について



小児矯正は医療費控除できますか?とたまに質問があります。

子供の矯正は医療費控除の対象になりますので申告しましょう。

世帯主の所得によって還付される金額は変わってきますが、必ずしたほうが得です。

そのため、矯正にかかった費用の領収書は捨てずに取っておいてください。

矯正処置料も含まれます。

もし、仮に申告を忘れてしまっても、遡ってできますので税務署にご相談ください。


《関連情報》矯正治療は医療費控除をしないと損します!

まとめ

子供の矯正は大変有用な治療にります。

ですが費用がわかりにくい場合もあります。

だいたい、1期治療は30〜50万円、2期治療が30万〜50万円くらいなります。

2期治療は使用する装置によってさらに加算されます。

また、矯正処置料も毎月かかるのでしっかり考える必要があります。

矯正処置料は1期治療が3000円〜5000円、2期治療が5000円〜10000円になります。

矯正にかかる費用は

矯正治療の合計金額=装置代+矯正処置料+その他の費用

になるので矯正処置料もしっかり考慮しましょう。


最後までご覧頂きありがとうございました。


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なんでもご相談ください。


日本矯正歯科学会認定医 歯学博士


増田 丈浩