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歯並びは後戻りするの?後戻りしたらどうすればいいの?

2020年2月4日

日本矯正歯科学会認定医 歯学博士
増田 丈浩


矯正後に後戻りした人はいませんか?
せっかく矯正治療で歯並びが綺麗になったらずっと維持したいと思います。

「全然戻ってないよ!」

「下の歯がガタガタになってきたから気になってる」

色々な方が実はいらっしゃいます。

矯正治療の後戻りについてお話ししていきます。


1.矯正治療の後戻りの原因

矯正治療後の後戻りにはいくつか原因があります。

それを順番にお話しします。

保定装置(リテーナー)の不使用

1番の原因はこれではないでしょうか。

矯正治療が終わった後必ず保定期間に入ります。

その際に固定式や取り外し式の保定装置(リテーナー)を必ず使用してもらいます。

これをサボると必ず戻ってしまいます。

特に最初の1年間は骨の中に歯がしっかり固まっていないためしっかり使用する必要があります。

舌癖(悪習癖)

これも後戻りの原因になります。

これは舌の位置異常や悪い習慣が原因となって後戻りに起因します。

例えば舌を前に押し出す癖があると歯も段々前に出てきてしまいます。

他にも頬杖をつくと顎が歪んでしまい噛み合わせが変形したりします。

また大人では少ないですが指しゃぶりがあると上の前歯がぶつかるので前歯が前に出てくるでしょう。

そのため元々の歯並びが悪習癖によって悪いのであれば舌の訓練(MFT)なども必要になります。

親知らずが原因で後戻り

親知らずも萌出する向きによっては後戻りの原因になります。

真っ直ぐ生えている場合は問題ありません。

横向きに生えて骨の中にある状態だとあまり良くありません。

なぜかというと歯は何歳になっても萌出使用とします。

横向きに生えているとずっと前方に力がかかっていることになります。

そうすると歯が前の方に押されその結果前歯がガタガタになりやすいです。

こういったパターンは下顎に多いです。

噛む力

実は噛む力も天敵です。

どういうことなのでしょう。

実は歯というのはわずかに前に傾いています。

そのため噛む力によって長い年月をかけて少しずつ歯が前に移動していきます。

この影響で前歯がガタガタになるのです。


2.後戻りしたらどうする?

もし後戻りしてしまったらどうなるのでしょう。

方法は2つです。

これ以上悪くならないようにする

再治療する

この選択になります。

これ以上悪くならないようにするためには保定装置を今からしっかり使う以外にありません。

もしなくしてしまっている場合は型取りをして新しく保定装置(リテーナー)を作り直しましょう。

3.後戻りによる再治療

もし後戻りした際に再治療を選択するとします。

では一体どのような治療になるのでしょう。

大きく分けて

ワイヤーで行う矯正歯科治療

マウスピースで行う矯正歯科治療

この二つになります。

ワイヤーでする場合は後戻りのレベルにもよりますが部分矯正といって一部のみワイヤーをつけて治せる場合もあります。

もし再治療になった場合はまた矯正歯科治療の痛みが再度出てしまいます。

   《関連情報》矯正歯科治療って痛いの?対処法を知っていれば怖くない!


4.自力で治せるの?

巷では自力で矯正することが可能といってる人も見たことがあります。

結論から言うと無理ですのでしないようにしてください。

よく考えられるのが前歯を押したり自分で器具を作ったりする方法ですが必ずしないようにしましょう。

どうしてなのでしょうか?

歯に力をかける場合、本当に少しの力で長時間かかることによって歯が動きます。

手で抑えるなどすると過大な力がかかってしまいます。

そうすると骨の状態にもよりますが咬合性外傷になって歯がグラグラしたりすることもあります。

場合によっては歯の神経が死んでしまうこともあるので絶対にしないようにしてください。

ただし後戻りの予防としてトレーニングすることは良いことです。

悪い癖(頬杖、指しゃぶり、片咀嚼)があれば止めるように心がけましょう。

また舌のトレーニングも後戻りの予防になりますのであなたにとって必要か矯正歯科医院で聞いてみましょう。

5.後戻りで隙間ができた場合の対処法

このケースは一番治療がしやすいです。

抜歯などした場合に起こることが多いです。

この場合、保定装置の中に床装置のリテーナーがあるのでこのワイヤーをきつくします。


それによって前歯に力がかかり隙間が閉じさせていきます。

それでもダメならワイヤーやマウスピースで治療になります。

6.後戻りでガタガタになった時の再治療

この場合は先程と違ってリテーナーでなおすことは少し難しいです。

そのためワイヤー矯正かマウスピース矯正をすることになります。

ワイヤー矯正は症例によっては部分矯正で治せる可能性もあります。

その際、ガタガタがあるため隙間がないので歯と歯の間を削る可能性もあります。

  《関連情報》矯正治療で歯を削るストリッピングのメリットデメリットは?

6.出っ歯になった時の矯正歯科治療

これが一番難しいかもしれません。

単純に隙間が空いていればその隙間を利用して前歯を中に入れれば大丈夫です。

その時は床装置のリテーナーを使用して前歯が中に入る力をかけていきます。

もし隙間がなく出っ歯になってしまった場合は治療期間が長くなる可能性が高いです。

出っ歯治すための隙間がないためまずは隙間を作らなくてはいけないからです。

ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも可能ですが時間がかかると思っていてください。

7.後戻りする確率は?

後戻りする確率も気になることでしょう。

実際は何%といった風にいうことはできません。

当たり前ですが皆条件が違うからです。

ただし保定装置(リテーナー)の使用量が減れば後戻りの確率も高くなります。

そのためしっかり保定装置(リテーナー)を使用することが一番です。

  《関連情報》矯正治療後の保定装置(リテーナー)の悩みが全てがわかる!

また他にも悪習癖など残っていれば後戻りする確率ももちろん高くなりますので注意しましょう。

8.再治療の費用は安い?

これは矯正歯科医院によって変わります。

もしかすると再治療には費用がかからない契約をしている医院もあるかもしれません。

そういった矯正歯科医院でも2年以内や細かい規定があると思います。

ただし保定装置(リテーナー)を使用していなかったなどあなたに過失があると費用を取られる可能性はあります。

また現在使用している保定装置で治る場合は費用がかからない可能性が高いです。

インビザラインで治療した場合は治療開始して5年以内であれば費用がかからない場合が多いです。

これはインビザラインの会社が5年以内は何回作っても無料としているからです。

  《関連情報》矯正歯科治療の費用を安くする方法を知ってますか?

まとめ

後戻りをしたい人は誰もいないと思います。

そのため矯正歯科治療が終わったから病院に行かない、保定装置を使わないなどしていると後戻りする可能性があります。

しっかり言われたことを守流ようにすれば後戻りする確率はかなり低くなると思います。

もし仮に後戻りしてしまったと感じたらすぐに矯正歯科医院に連絡して早めに対応しましょう。

最後までご覧頂きありがとうございました。


名古屋で矯正治療のお悩みがあれば無料矯正相談も受け付けています。


なんでもご相談ください。


日本矯正歯科学会認定医 歯学博士


増田 丈浩

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