矯正専門医ブログ

キレイラインとインビザラインの違いを知っていますか!?

:2020年8月18日 :2020年1月6日

                    

日本矯正歯科学会認定医 歯学博士

増田 丈浩

キレイラインとインビザラインの違い

最近キレイラインという言葉を耳にするようになりました。

 

インビザライン、キレイライン、どちらもマウスピース矯正になります。

 

ただし。誰もがキレイラインで治るわけではないため、自分にどちらが合うか見極めるのが大事になります。

 

色々な悩みが皆さんあると思うので順番にお話ししていきます。

 

1.費用

 

キレイラインの費用

費用に関しては、キレイラインはアライナーというマウスピースが1枚から始めることができる為、費用が安いです。

 

その為、アライナー1枚なら4万円、4枚なら16万円という感じになります。

 

枚数は自分で決めることができます。

 

なので、ゴールに関しては、自分でここまでキレイになったからおしまい、といった感じで決めることになります。

 

もし、4枚交換して満足できなければ、費用をお支払いしてアライナーを追加していきます。

 

拡大床装置を使用する場合は、別途費用がかかります。

 

装置の費用は矯正歯科医院ごとに異なるため、確認する必要があります。

 

2020.1.28現在、キレイラインの1枚目のみ、2万円の費用に変更になりました。

 

ただし、2枚目からは通常の4万円になるようです。

 

なので合計金額が2万円減るようなイメージですね。

 

《関連情報》矯正歯科治療の費用を安くする方法を知ってますか?

また、初期費用を少しでも抑えたい場合は、デンタルローンを考えてみても良いでしょう。

デンタルローンであれば月々の支払い費用をコントロールできます。


《関連情報》矯正歯科でデンタルローン受ける際の悩み9選!

 

インビザラインの費用

インビザラインの場合、矯正歯科医院によって変わりますが、100万円くらいのところが多いです。

 

ただしこちらは枚数に関係なく、費用は変わりません。

インビザラインにかかる費用については下記をご参考ください。


《関連情報》インビザラインの費用はどれくらい?|正しい値段を知りましょう

 

また、インビザラインにはインビザラインライトという、枚数に制限がありますが、費用が従来のものより安いものもあります。

 

その為、こちらはキレイラインと近いものになります。

矯正治療は保険適応可能ですかと聞かれることもありますが、症例によります。

基本的には自費治療になります。


《関連情報》矯正治療は保険適用になるの?

 

2.矯正歯科治療の期間

 

キレイラインは3ヶ月から10ヶ月の治療期間とうたっています。

 

こちらはアライナーの枚数によって、期間が変わります。

 

拡大床装置を使用する場合は、キレイラインと併用して行います。

 

そのため、矯正歯科治療の期間は拡大床を使用しても変わりません。

 

《関連情報》キレイラインでの矯正歯科治療は拡大床装置が必要なの?

 

インビザラインは症例にもよりますが、2年から3年くらいかかるものが多いです。

通常のワイヤー矯正も同じくらいの期間になります。

部分矯正ではなく全体矯正になってきますので期間はキレイラインと比較して長くなります。


《関連情報》矯正治療の期間はどれくらい?

オーソパルスという加速装置を使用することによって、期間を半分にすることがインビザラインは可能ですが、追加の費用がかかります。

また他の方法でも期間を早くする方法はあります。


《関連情報》矯正を短期間に早く終わらせる方法とは!?

インビザラインを使用する時は、拡大する必要がある場合、インビザライン自体 で拡大できますので拡大装置を使用しなくても大丈夫です。

 

ただし、どの方法をするにしても、矯正歯科によって上手い下手はありますのでご注意ください。

 

《関連情報》良い矯正歯科を選ぶ際に歯科医師が見る8つのポイント

 

3.ホワイトニングの可否

 

ホワイトニングはキレイライン、インビザライン どちらも併用することが可能です。

 

キレイラインは最低1本のホワイトニングの薬液がもらえます。 

 

インビザラインでは、アタッチメントというものがつきますが、これがついていてもホワイトニングは可能になります。


ただし、アタッチメントの大きさによっては色が少し違う可能性があるでしょう。


また、薬液がアライナーから漏れないように気をつける必要はあります。


《関連情報》矯正治療とホワイトニングは同時にできる?|費用や順番もまとめました

また、虫歯がある場合はホワイトニングは注意が必要です。

理由としては詰め物をする際、色が変わってしまうからです。

色が変わってしまうとせっかくホワイトニングをしても勿体無くなります。


虫歯の治すタイミングや矯正中の虫歯の予防などは下記をご参考ください。


《関連情報》矯正と虫歯の関係|いつ虫歯を治すかなど疑問を全てまとめました!

 

4.動かす歯の範囲

キレイラインは上の前歯6本、下の前歯6本、合計12本だけを動かすコンセプトになります。

 

すなわち、見える範囲のみを矯正することになります。

 

その為、矯正歯科治療の期間も短くなっていきます。

 

気になっているのが、小臼歯や大臼歯の場合は範囲外のため、矯正歯科治療はできません。

そのため部分矯正のイメージになります。


《関連情報》部分矯正と全体矯正の違いって知っていますか?

 

インビザライン の場合は全ての歯を動かしていきます。

 

そのため、前歯、奥歯の歯を全て動かしていくので治したいところは、どの歯でも治療することが可能になります。 

前歯の動く量としてはインビザラインの方が大きいため、口元の突出の改善はインビザラインの方が改善されます。

症例にもよりますが、Eラインより口元が入りやすいのはインビザラインでしょう。


《関連情報》矯正でEラインや唇が変化するって本当?

 

5.対応できる歯並び

矯正をした方がいい歯並びは意外と多いです。

矯正する必要性も含めて、知っておくとモチベーションにつながります。

矯正の必要性や、どのような噛み合わせであれば必要かの確認は、下記でしましょう。


《関連情報》矯正治療の必要性は何か?|矯正が必要な噛み合わせはこちらです!


ではリンク先のような症例が、全てキレイラインで治るかというとそうではありません。

キレイラインは軽度のガタガタ出っ歯、受け口、すきっ歯が対象になります。

 

軽度の出っ歯や受け口を治療する場合は、歯の隙間を少し削って矯正治療をする場合が多いです。

 

強いガタガタ、出っ歯、受け口を治そうとすると、アライナーの枚数が多くなる為、費用が高くなります。

 

また、このような症例でキレイラインを使用する場合は、完璧には治らないため、現状より少し見た目を良くする目的であればいいかもしれません。


《関連情報》キレイライン矯正|失敗しない症例選び

抜歯もできるとのことですが、アタッチメントという歯につける装置を使用しないため、現在はあまりお勧めはできません。

 

インビザライン は基本的にどんな症例も適応になる可能性が高いです。

この理由として
インビザラインはアタッチメントがつくからになります。

 

ガタガタ、出っ歯、受け口、すきっ歯などもインビザラインで矯正歯科治療が可能になります。


《関連情報》インビザラインで出っ歯は治らない?

ガタガタが強かったり出っ歯が大きく抜歯が必要な症例も治療可能です。

抜歯をせずに無理に治すとかえって予後がよくありません。

無理やり並べると骨から歯が飛び出し、神経が死んでしまうこともあります。


《関連情報》矯正治療の抜歯について|疑問をまとめました

 

ただし、インビザラインはワイヤー矯正では中々できない、奥歯を後ろに移動させる治療が得意なります。

そのため、非抜歯治療が実は得意です。

これによって従来、抜歯しなくてはいけない症例が抜歯なしでできるようになりました。

 

《関連情報》なぜインビザラインは歯を抜かない非抜歯の治療が得意なのか!?

 

6.装置の装着時間

 

キレイライン、インビザラインともに20時間以上が推薦されています。

 

そのためご飯や歯磨きをする時以外は常にはめるイメージになります。

 

装置をしっかり使用しないと思った通りに動かないため必ず装着時間は守りましょう。

 

特にインビザラインは、装着時間を守らず枚数が進んでしまうと、悪い方向に歯が動く危険性もあるので、矯正歯科医院の指示に従いましょう。

 

7.治療内容

 

初めはソフトのアライナーを使用し、その後ハードのアライナーを使用する流れです。

 

キレイラインにはソフトとハードというアライナーが2種類あります。

 

一方、インビザライン には1種類のアライナーを1週間から14日ごとに交換して、歯を動かしていきます。(日数は矯正歯科医院ごとに違います)

 

またインビザラインには、アタッチメントといって歯に小さな引っ掛かりをつけます。

 

こちらは歯の色になりますが、この引っ掛かりを利用して効率よく歯を動かしていきます。

 

《関連情報》インビザラインのアタッチメントって目立つ?痛い?

 

キレイラインは簡単に取り組めるのがコンセプトのため、このアタッチメントがありません。

そのため、思い通りに歯を動かすのは少し難しいと思われます。 

また、どちらの矯正歯科治療も隙間を作るために、歯と歯の間をわずかに削って治療することはあります。


《関連情報》矯正治療で歯を削るストリッピングのメリットデメリットは?

 

8.開始できる年齢



キレイラインの開始年齢は、第二大臼歯が萌出してからと言われています。

ただし推奨年齢は成長もあるため、男性は16歳、女性は14歳からになっています。

インビザラインはインビザラインファーストといって、小児から使用できるプランがあります。


《関連情報》インビザラインで子供の矯正はできる??


こちらは第一大臼歯と上下4前歯が萌出したくらいが目安となります。

そのため、小学校低学年から開始できます。

ただしインビザラインファーストは期間が1年半と決まっています。

1年半経過後に、永久歯が全て揃って綺麗に並べる場合、費用がまた発生しますので良く矯正歯科とご相談ください。


《関連情報》子供の矯正治療について|疑問にお答えします

 

9.噛み合わせ



キレイラインに関しては、前歯のみの矯正治療になるため、噛み合わせは良くなることは少ないです。

 

また、前歯の噛み合わせを動かすことによって、現在機能している噛み合わせが変わるため、顎関節症になったり噛み合わせが今より悪くなる可能性があります。

 

そのため、キレイラインを使用しても、現状より噛み合わせが悪くならない症例を選択する必要性があります。

 

インビザラインの場合は、全体的に噛み合わせを作っていきますので、噛み合わせは良好になることが多いです。

 

ただし、始まる前の診断やシュミレーションが非常になりますので、決してどこの歯科医院でしても同じということではありません。

 

そこがしっかりされていないと、インビザラインでも噛み合わせが悪くなることがあります。

 

《関連情報》矯正治療で顎関節症にならないためには

 

10.見た目

 

見た目に関しては、キレイラインもインビザラインも透明なマウスピースのため、どちらも審美的に良好です。

 

ただし、インビザライン では歯にアタッチメントというものが付きますので、本当に近くで覗き込むようにしてみるとわかる可能性はあります。

 

また、インビザラインはゴムを使用する可能性があるため、口を大きく開くと見える可能性はあります。

《関連情報》矯正歯科治療で使用するゴムの疑問は全て解決!

 

11.矯正歯科治療における痛み

キレイライン、インビザラインどちらも、歯を動かしていくため痛みは生じます。

 

特に最初に使用するアライナーはきついため、痛みが生じやすいです。

 

ただしキレイラインもインビザラインもおよそ2〜3日で慣れていきます。


《関連情報》矯正歯科治療って痛いの!

 

アライナーを入れても全くきつさが感じられない場合は、アライナーの替え時の可能性があるため矯正歯科医院に相談すると良いでしょう。

 

それによって交換する日数が早くなる可能性はあります。

また痛みのデメリットだけではなく、キレイライン、インビザライン共に歯根吸収といって根が短くなる可能性もあります。

そのため、矯正治療にはどのようなリスクがあるのか知っておいて損はありません。

 

《関連情報》矯正歯科治療のリスク、デメリット

 

12.保定、後戻り



矯正治療が終わった後、何もしないと後戻りしてしまうため、保定装置といって後戻りをさせない装置を入れる必要があります。

せっかく治療したのに後戻りしてしまったら意味がありません。

《関連情報》歯並びが後戻りした!どうすればいいの?

そのためキレイライン、インビザライン どちらも保定装置が必要になります。

 

保定装置の使用期間は、矯正治療にかかった年月は最低でも入れる必要があります。 

 

装着する時間や期間はかかりつけの矯正歯科の指示に従いましょう。


《関連情報》矯正治療後の保定の全てがわかる!

まとめ

キレイラインでする場合は費用が安く済む可能性があります。

 

ただし自分の歯並びが適しているかの判断は必要です。

 

一番怖いのは、キレイラインをすることによって噛み合わせが悪くなる可能性もあるため、よく先生と相談しましょう。

 

インビザライン は費用はかかりますが、今の段階では治療の内容はキレイラインより圧倒的に優れていると思われます。

インビザラインの効果は下記にまとめてあるのでご参考ください。


《関連情報》インビザラインは効果がある?ない?|疑問に答えます!

 

今後キレイラインのシステムがアップデートされるかが鍵になりそうです。

 

 

最後までご覧頂きありがとうございました。

 

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日本矯正歯科学会認定医 歯学博士

 

増田 丈浩