矯正専門医ブログ

キレイライン矯正で使用する拡大床装置って何?

:2020年6月10日 :2020年2月2日

日本矯正歯科学会認定医 歯学博士
増田 丈浩


キレイライン は拡大床があったほうがいいの?
キレイライン で拡大床装置を使用することがあるの知っていますか。

「えー、拡大床ってなに?」

「それ痛いの?」

色々な声が聞こえてきそうです。

矯正治療中の拡大床について説明していきます。

1.拡大床装置って何?

拡大床装置とはどういったものでしょうか。

金属のワイヤーとプラスチック、ネジで構成されています。



想像通りでしたか?

こちらは取り外しができる装置になりますが、基本的にはキレイラインと併用して使用します。

また乱暴に扱うと、壊れることもありますので注意しましょう。

壊れた場合は、矯正歯科医院に連絡してすぐ治してもらいましょう。


2.違和感


違和感はどうでしょうか。

やはり口の中を全体的に覆うので違和感はあります。

ただし、ある程度すると慣れることがほとんどです。

また話しにくくもなります。

ひとは話すときに舌を動かして話します。

そのため装置があるので、舌が動かしにくく話しにくいです。

舌ったらずになることもあります。

ただし段々慣れてきますのでご安心ください。

高齢の方で入れ歯を入れている人も慣れますので、若い人であればより適応しやすいです。



3.痛み


拡大床装置に限ったことではないですが、矯正歯科治療はある程度痛みが伴います。

歯が動くときにどうしても生じてしまします。

そのため、拡大した初日が一番装置もきついため、痛みが出ることもあります。

ただし、この痛みも個人差はありますが、1週間もするとほとんどなくなります。


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4.拡大は自分でする

拡大は自分で行います。

拡大床装置の真ん中にネジ穴があります。

この中に細い棒を入れて回すと、横に広がるため拡大できます。



上図のように拡大します。

イメージできましたでしょうか。

これは難しくなく誰でもできるため、安心してください。

拡大は自分で判断するのではなく、矯正歯科医院からの指示がありますので、それに従ってください。

5.目的


拡大装置の目的は歯の幅を広げることになります。

広げるとどうなるのでしょうか。

広げることによって歯と歯の隙間が空き、ガタガタを治すのに使用します。

広げないで治療をすると前歯が前に出てしまい、口元が突出してしまいます。


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出っ歯を治すための隙間がないため、まずは隙間を作らなくてはいけないからです。

症例にもよりますが、元々上下の歯列の幅があっている場合は上下とも拡大床装置が必要になります。

ただしこれらをする際は、しっかり精密検査を行い診断した上での話になります。

しっかり精密検査をしないところではやらないほうが懸命です。


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6.歯を削ることもあるの?


拡大床装置を使用してもガタガタが取れないケースは、歯と歯の間をわずかに削る、ストリッピングをすることもあります。

足らない隙間を計算して拡大で補えない場合に足らない分歯を削ります。

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7.拡大床装置は誰でも使用していいの?

拡大床装置は、診断がされてないのにするのは絶対にダメです。

歯は骨のあるところしか動きません。

そのため、骨がないのに無理やり広げると、歯茎が痩せたり場合によっては歯の神経が死んでしまいます。

口の中の状態や、CTを撮影して幅を広げるための骨があるかの診断が非常に大事です。

元々、歯茎が退縮している人は特に注意が必要です。


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5mmも6mmも拡大することは通常できませんので、そのようなことを言う矯正歯科医院には注意しましょう。

ただし、しっかり診断して骨があるのであれば、大きく拡大する症例はもちろんありますが、どのような症例も拡大するという矯正歯科医院は気をつけたほうがいいです。

無理に拡大しないと治らない症例は、通常は抜歯しないと治らない症例が多いです。

もちろん抜歯しないで治すことも大事ですが、選択肢が拡大しかないわけではありません。


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8.キレイライン の適応症例


拡大床を使用するからといって、全てが治るわけではありません。

キレイラインは奥歯の噛み合わせが問題なく、軽度のガタガタの症例のみが適応です。

そのため、中途半端に矯正歯科治療をすることによって、噛み合わせが悪くなることもあります。


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キレイラインでどのような症例が治るのか、また拡大が必要なのかを知る必要があります。

自分が適応症例なのかしっかり確認しましょう。

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まとめ

キレイラインはお手軽に行える矯正歯科治療です。

ただし拡大床装置の併用があったり、枚数が多くなったりすると費用もその分高くなります。

そのため、キレイラインを考えるのであればインビザラインも検討してもいいと思います。

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最後までご覧頂きありがとうございました。


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日本矯正歯科学会認定医 歯学博士


増田 丈浩