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セラミック矯正のメリット、デメリットとは!?

2020年1月19日

                    

日本矯正歯科学会認定医 歯学博士

増田 丈浩


セラミック矯正とは

セラミック矯正はクイック矯正、スピード矯正など色々な呼び方はありますがガタガタや八重歯が気になる方は歯を削ってその上に人工のセラミックを被せて見た目をよくする方法になります。

 

これらにはメリットデメリットがありますのでそちらの説明をしていきます。

 

1.セラミック矯正のメリット

セラミック矯正のメリットは色々あります。
まずは順番にまとめていきます。

 

治療期間が短い

世の中には早くガタガタや八重歯の歯並びを治したいという方はたくさんいらっしゃいます。

 

従来の矯正治療にはワイヤー矯正やマウスピース矯正などありますがどれもある一定の期間はかかります。

 

その点セラミック矯正だと期間は短くすみますので時間に制約がある人や矯正治療がどうしても嫌な人が選ぶことが多いです。

 

ただし最近はマウスピース矯正では加速装置を使用することによって日数が半分近くになったりインプラント矯正によって期間を短くすることは可能になってきています。

 

  《関連情報》なぜインプラント矯正は常識をくつがえす治療法なのか!?

 

 

通院回数が少ない

治療順序として

 
1歯を削り仮歯の作成

 

2仮歯が馴染んだら型取り

 

3セラミックを被せる

 

の順になります。

 

ただし神経の処置が必要な場合は回数が増えます。

 

矯正歯科治療であれば基本的に月に1回の来院になりますのでこちらと比較すると通院回数はかなり少なくなります。

 

矯正治療による歯の痛みや違和感がない

矯正歯科治療にはどうしても装置がつくため違和感は多少なりともあります。

 

また歯を動かすため痛みが生じることがあります。

この点セラミックを被せるだけなので矯正器具が当たって痛いなどはありません。

 

人工の被せ物を入れるため歯の色や形が選べる

矯正治療は自分の歯の色はホワイトニングをしない限り変えれません。

 

また形も変えることはできません。

 

セラミック矯正の場合は白い色が良い場合は選ぶことができますし女性らしい丸みを帯びた形や男性らしく少し角ばった形など選択することが可能です。

 

下の歯のガタガタや八重歯でもすぐ治療ができる

ガタガタが強くてもセラミック矯正は治療が可能です。

ただし八重歯の場合、歯茎の位置が他の歯よりはずれていますがその位置は治すことはできませんので注意が必要です。

 

   《関連情報》八重歯、ガタガタの歯並びの治療はどうするの!?
 

2.セラミック矯正のデメリット

いいことばかりの気もしますがデメリットもやはりあります。

 

大事なことなので順番に説明していきます。

 

健康な歯を削らなくてはいけない

一番のデメリットは歯を削らなくてはいけないにあります。

 

歯は一度削ってしまうと戻ることはありません。

 

またセラミックを被せる際に厚みも必要なため削る量はかなり大きくなります。 

矯正治療も歯と歯の間を削るストリッピングという方法がありますが削る量はかなり少ないです。

 
   矯正治療で歯を削るストリッピングのメリットデメリットは?

 

神経をとる可能性がある

こちらは歯を削る量があまりにも多いと歯の中の神経まで削る必要が出てきます。

 

その時は中の神経をとるのですがこの神経を取ると歯の寿命はかなり短くなると言われています。

 

そのため不用意にとることは絶対にやめてください。

 

噛み合わせが悪くなる可能性がある

歯並びがガタガタや八重歯のため前歯を治すと噛み合わせが悪くなったり顎が痛くなる可能性があります。

 

なぜかというと噛み合わせが悪いなりに前歯は機能しています。

 

その状態から見た目だけのために前歯だけキレイに並べると上手く機能しないことがあります。

 

噛み合わせというのは奥歯も前歯も治して初めて良い状態に機能しますので注意する必要があります。

 

そのため歯並びが悪い人は基本的に噛み合わせも悪いので本来であれば

矯正治療をして良い噛み合わせを作る必要が出てきます。

 

    《関連情報》矯正治療で顎関節症にならないためには!

 

セラミックが欠けたりする事がある

セラミックは人工物になりますので歯よりは弱いです。

 

そのため強く噛んだり、物がぶつかったりすることにより割れる可能性はあります。

 

割れてしまうと修理はできないため被せ物を外してやり直しになります。

 

歯茎のラインが下がって見た目が悪くなる

長い期間経つとセラミックと歯の間に段差ができてくることがあります。

これによって見た目が悪くなったり汚れがつく可能性もあります。

 

一度歯茎が下がると戻ることはありませんのであまり気になる場合は再治療が必要になります。

 

 

一生持つものではない

セラミックは一生持つ物ではありません。

 

上でも書いたように欠けたり歯茎が下がって見た目が悪くなる時は再度治療になる可能性もあります。

 

一般的に見て10年持ったらいい方だと考えても良いかもしれません。

 

やはり歯を削ったり神経をとると歯の質自体も悪くなるため歯が折れたりする可能性は増加します。

 

歯が折れると多くは抜歯しなくてはいけないので将来のリスクも考えなくてはいけません。

 

矯正治療であれば削ることもないので保定といって後戻りを防ぐ装置をしっかりはめていればキレイな見た目を保つことができます。

 

3.セラミック矯正の適応症

歯医者の立場からするとガタガタや八重歯の人たちはセラミック矯正で治療するのではなく通常の矯正治療でして欲しいと正直思います。

 

ではどのような症例であればいいでしょうか。

 

私が考えるのは下記の3つです。

 

・前歯に初めから被せ物が入っている
この場合であれば被せ物を外して整えるだけなので歯を削る量は少なくてすみます。

 

また虫歯の治療で前歯に詰め物が多い状態であれば削る量も少なくなりますので適応と考えます。

 

やはり1番のリスクは歯を削ることなのでこれがある程度回避できる状態であれば良いです。

ただし今より噛み合わせが悪くならないよう注意する必要があります。

  
・矯正治療後、よりしっかり噛ませる
少しセラミック矯正の趣旨とは違うのですが矯正治療が終了した後にさらに噛ませたい時は歯を削って被せ物を入れることはあります。

 

このような場合は

 
元々の歯がすり減っている

 

初めから被せ物が多い

 

が多いです。

 

その状態で矯正治療しても良好な噛み合わせになりにくいため

 

下の図のように被せ物をしてしっかり噛ませていくことは大事になります。

 

 

・歯の色が暗くキレイでない

歯の色が元々暗かったりするとホワイトニングを使用しても効果が出ない場合があります。

 

その際は矯正治療で良好な噛み合わせをした上で前歯のみ被せる場合があります。

 

その際はなるべく削る量を少なくしたいため下記のようなラミネートベニアという被せ物を使うことが多いです。

 

まとめ

セラミック矯正は下の歯のガタガタや八重歯の場合でも治療期間も早くすぐにキレイになるため簡単に始めやすいです。

 

ただしリスクもあるため今回述べた適応症ではない人はできればして欲しくない治療になります。

 

審美性を求める気持ちも分かりますが、それが原因で将来入れ歯になってしまっては本末転倒です。

 

セラミック矯正をするにしてもよくリスクを分かった上で行うべきでしょう。

 

最後に削ってしまった歯は一生戻らないことを再度お伝えします。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。

 

名古屋で矯正治療のお悩みがあれば無料矯正相談も受け付けています。

 

なんでもご相談ください。

 

日本矯正歯科学会認定医 歯学博士

 

増田 丈浩

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