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子供の矯正は何歳から?小児矯正のタイミングをまとめました

:2020年7月23日 :2020年7月14日

日本矯正歯科学会認定医 歯学博士
増田 丈浩


子供の矯正はいつからすればいいの?

子供の矯正は非常に効果があります。

ですが、いつから始めればいいのか疑問になる方も多数いらっしゃいます。

「まだ4歳だけど下の歯が前にある」

「子供が出っ歯だから早く治したい」

色々な子供がいらっしゃいます。

今回は始めるタイミングにフォーカスを当ててご説明していきます。

1.子供の矯正はいつから?何歳からするの?



子供の矯正はいつから始まるのでしょうか?

皆さん気になるところだと思います。

一般的に1期治療と2期治療という言葉があります。

1期治療が子供の矯正で2期治療が大人の矯正のイメージになります。

図で示しますね。


大体になりますが、子供の治療は6歳から12歳までの期間を1期治療と言います。

1期治療の目的は、成長を利用した治療ができることです。

1期治療では様々な装置を使用して骨格的な改善を行っていきます。


《関連情報》子供の矯正|小児で使用する装置は3種類あります!


色々な装置を使用し、成長を利用した治療によって、抜歯になる可能性が減らせます。

そのため、子供の矯正のメリットは大きいです。

メリットは大きいですが、どこで子供の矯正をしても同じではありません。

失敗しないように選択する必要があります。


《関連情報》子供の矯正で失敗しないためには|後悔しない選び方


大事な子供の矯正ですが、1期治療も6歳から12歳と期間に幅もあります。

どのタイミングで治療を始めればいいのでしょうか?

実は症例によって変わってきます。

どういうことかというと、出っ歯、受け口、ガタガタによって始める時期が変わってきます。

もちろん目安になりますし、歯並びは人それぞれ違うので変わる可能性は覚えておいてください。

では症例ごとに、始める時期について説明していきます。

2.出っ歯の場合の小児矯正はいつから?



子供が出っ歯の場合、始めるタイミングは少し遅くても大丈夫です。

8歳〜10歳のイメージでしょうか。

これは成長を利用する装置を使うことが多いのですが、出っ歯は下顎の成長を促進させることが多いです。

その場合、下顎の成長は少し遅れてきますので8歳〜10歳のタイミングでも十分間に合うことが多いです。

ただし、他にも問題がある場合は、もう少し早いほうが良い場合もあります。


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3.受け口の子供の矯正治療は何歳から?


では受け口はどうでしょうか?

受け口は結論から言うと、出っ歯より早い時期になります。

できる限り早期から治療をしたほうが良い結果になります。

そのため、4歳や5歳の段階でする場合はあります。

なぜ受け口は早いほうが良いのでしょうか。

これは上顎の成長のピークが4〜6歳くらいにあるからになります。

この時期に装置を利用して上顎の成長を促進できると、かなり効果が高くなります。

受け口は出っ歯と違い、あまり受け口がひどくなってしまうと外科矯正と言って手術をしないと治らない場合も出てきます。

外科矯正になると侵襲も大きいため、なるべく早期に子供の矯正をし、手術の可能性を減らすことが、子供の負担を減らすことにつながるでしょう。

4.ガタガタの子供の矯正の開始するタイミング


ガタガタはどうでしょうか?

ガタガタは場合によって異なります。

奥歯の噛み合わせが良い場合は比較的遅くからしても大丈夫な場合があります。


上図のように、上顎の6歳臼歯の山が、下顎の6歳臼歯の溝に噛み込んでいると、時期は遅くても大丈夫です。

幅を広げてガタガタを取るだけになりますが、幅も限界がありますので大きくは拡大できません。

そのため、することはあまりないので、10歳、11歳くらいからでも問題ないでしょう。

もしくは大人の歯が全て生えてからでも遅くない場合もあります。

あとは方法として、ガタガタが強すぎると、拡大では治らないため、連続抜去といって抜歯前提で乳歯、永久歯を早期から抜歯してきれいに並べる時もあります。

もし、奥歯の噛み合わせがずれている場合は、状況が変わってきます。

ガタガタでも出っ歯であれば、先ほどお伝えしたように8〜10歳くらいから始めたほうが良いでしょう。

ガタガタで受け口であれば、なるべく早期から小児矯正をするべきです。

4.子供の矯正は何歳まで?



子供の矯正の始まる時期は説明しました。

ではいつ終わるのか?をお伝えします。

先ほどお伝えしたように、1期治療が12歳くらいまでになります。

1期治療が終わった後に、2期治療が始まります。

この2期治療で、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を行って、細かく歯を噛ませていきます。

子供の治療は、この1期治療ができるのが大人の矯正と比較して一番違うところになるでしょう。


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上手な先生であれば、この2期治療で顎関節まで考えた、歯の負担が少ない噛み合わせを作ることができます。

この2期治療の期間が2〜3年になります。

そのため、1期治療が12歳までとすると、14〜15歳くらいまで治療が続くイメージになります。

その後、保定に入りますが、保定期間は2〜3年になります。

保定はリテーナーといって、後戻りを防ぐ装置が入るのですが、このチェックになります。

保定まで考えると16〜17歳くらいまでになるでしょう。

保定は、来る期間や負担はだいぶ少ないため、2期治療が終了する期間を考えておけば良いと思われます。

やはり、子供の矯正はある程度、期間がかかってしまいます。

期間が長くなると、小児矯正にかかる費用も変わってきますから、何歳から何歳まで治療が必要なのか知ることは大事ですよね。


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5.受け口の子供の矯正は何歳まで?



先ほどは、出っ歯やガタガタなどの人が、何歳まで矯正治療が続くかの話をしました。

ですが、受け口だけはこの治療期間が異なる可能性があります。

理由として、下顎の成長が12歳から15歳くらいにピークを迎えるからです。

そのため、下顎が成長すると前に出てくるので、治療が終わっても再度、受け口になってしまうことがあるからです。

ですから、なるべく成長の予想がつくまでは1期治療で成長のコントロールをするべきです。

2期治療に入るタイミングは、下顎の成長がある程度終わってから、2期治療に入るほうが安心です。

せっかく2期治療できれいに噛ませても、その後、下顎の成長によって再度、受け口になってしまっては困りますからね。

そのため、受け口は幅がありますが、15歳から2期治療に入る場合ですと、18歳くらいまで治療が続く場合もあります。

保定期間を入れると20歳になります。

ですが、このように長くなるのは余程の受け口になります。

そこまでひどくない受け口の場合は、もう少し早く終わるのでご安心ください。

まとめ

子供の矯正は大変有用な治療にります。

ですが、いつからすればいいか悩まれる方も多いでしょう。

受け口であればなるべく早めの受診をお勧めします。

出っ歯やガタガタであれば8〜10歳くらいでも大丈夫でしょう。

ただし、同じ歯並びの人は誰一人いませんので人それぞれ治療方針は変わります。

そのため、様々な問題を抱えている場合もありますから、期間は目安くらいに思っておきましょう。


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日本矯正歯科学会認定医 歯学博士


増田 丈浩