日本矯正歯科学会認定医 歯学博士
矯正治療の支払い方法
矯正歯科治療は自費治療、自由診療のため、治療費に保険は適応されません。
そのため、支払い方法に決まりはなく、歯科医院ごとに違い、わかりにくいところもあるでしょう。
支払い方法は、大きく分けると現金払い、クレジットカード払い、分割払い、デンタルローンがあります。
支払いするタイミングも各歯科医院ごとに変わることもあります。
また、矯正料金の内訳は3パターンあり、そのパターンによっても支払い方法が変わる場合があり、少し複雑になります。
それでは少し複雑な支払い方法を詳しくご説明します。
目次
1.矯正の支払い方法
矯正の支払い方法はたくさんあります。
支払い方法は子供でも大人でも同じです。
順番にお伝えします。
現金で一括払い
そのため、金利などはつかないため無駄な費用が発生しません。
現金で分割払い
分割の回数は医院によって違いますが、あまり多い回数はしてないことが多いでしょう。
基本的には現金払いになり、金利はつかないことが多いです。
クレジットカード払い
手数料は一般的に、矯正歯科で持ってくれることが多いでしょう。
また、カード会社によっては使えないところもあるため、クレジットカードで支払う場合は、自分のカード会社が使用できるか確認しましょう。
デンタルローン
金利は医院によって違いますが、4.5~5.5%くらいが多いのではないでしょうか。
最大84回までの分割が可能なため、なるべく月々の支払いを安くしたい場合はこの84回払いになります。
また、自分が月々いくらの支払いにしたいかによって回数を設定できますし、ボーナス払いも可能です。
《関連情報》矯正歯科でデンタルローン受ける際の悩み9選!
下記はイオン銀行のデンタルローンのサイトになりますので参考にしてみて下さい。
関連サイト
イオン銀行のデンタルローン
2.矯正の支払いのタイミングは?いつ払う?
矯正の費用はいつ支払うのでしょうか?
流れとしては
初診
↓
精密検査
↓
診断
↓
治療開始
になります。
支払うタイミングは基本的には「治療開始時」になるときになります。
治療開始時に、先ほどお伝えした支払い方法を選択すると良いでしょう。
デンタルローンをお考えの場合はローン申し込みに少し時間がかかるため、あらかじめ伝えておくとスムーズに進みます。
分割払いの場合は、治療開始から分割払いが始まると考えると良いです。
3.矯正料金の内訳
矯正料金の内訳も非常に大事です。
どういうことかというと、矯正料金の内訳には実は3パターンがあります。
1.矯正治療でかかるまとまったお金を支払い、矯正処置料は別途毎月支払う
2.矯正治療でかかるまとまったお金を支払い、毎月支払う矯正処置料が含まれている
3.毎月装置が入るごとに費用が発生する
この3パターンによって費用の支払い方法や金額も変わってきます。
下記は矯正料金に関しての市会員ごとの調査結果になりますので参考にして下さい。
関連サイト
矯正治療にかかる費用のアンケート結果一覧
では順番に説明していきます。
4.矯正料金の中に処置料が含まれていない
こちらは処置料が含まれていないため、費用は安いことが多いです。
その代わり、毎月の処置料がかかってきます。
そのため、矯正治療期間が短ければ支払う料金は少なくなる可能性もあり、逆に長ければトータルで支払う矯正料金は高くなります。
矯正料金が高くなるケースは2パータン考えられます。
・大人の難症例ケースだと治療期間は長くなりやすいため、費用が高くなる可能性が高いです。
・子供の治療は基本的に長期になるので、費用が高くなります。
子供の矯正治療は一般的に6歳から始めるとしたら、12歳くらいまで骨格的な治療を行います。
その後ワイヤー、マウスピースを使用し歯並びを緊密に噛ませることを、2〜3年ほど行なっていきます。
そうすると6歳から15歳まで矯正治療期間がかかるので、その間に処置料がかかるため費用は高くなります。
《関連情報》子供の矯正の費用はいくら?|小児矯正でかかる費用をまとめました!
大人の矯正と違って子供の矯正は、様々な装置を使います。
イメージができない人は下記をご参考にしてください。
《関連情報》子供の矯正|装置の種類は大きく分けて3種類あります!
分割で支払う場合、まとまった費用の分割になりますので別途、処置料は毎月かかってくるので必要な支払い金額がわかりにくいので確認しましょう。
また、リテーナーの料金は別でもらう矯正歯科医院もありますので、こちらも確認が必要です。
最初の矯正料金は現金払い、クレジットカード払い、分割払い、デンタルローンで対応可能ですが矯正処置料は現金払いのみになります。
リテーナーの代金がかかる場合も現金払いになるでしょう。
5.矯正料金の中に処置料も含まれている
先ほどと比べて、まとまった費用の料金は少し高いことが多いです。
その代わり矯正処置料も含まれていますので、それ以上料金を支払う必要がありません。
リテーナーの費用も含まれていますので、矯正歯科治療が終わった後に支払う必要もありません。
治療期間によって費用が左右されないため、トータルでいくらかかるかわかりやすいです。
支払い方法は現金払い、分割払い、クレジットカード払い、デンタルローンどれでも可能です。
支払い料金が明確なので、デンタルローンや分割払いする際は矯正治療にいくらかかるかわかるため、支払い金額もわかりやすいです。
毎月の処置料がかからないため、子供にお金を持たせる必要が無くなります。
6.毎月装置が入るごとに費用が発生する
最初に支払う金額は少なく済みます。
装置がつくごとに支払うため、分割で支払っていると考えるとイメージしやすいかもしれません。
そのため、最初の必要資金は安いので始めやすいです。
《関連情報》矯正治療の費用を安くする方法を知ってますか?
ただし支払い料金は装置ごとに違うので、いくら支払うかわかりにくい場合もあります。
この支払い方法の場合、基本的には現金払いのみになると思います。
また子供は成長によって、色々な装置が入る可能性があるため予定していた装置の数より多くなり、費用が高くなる可能性もあります。
以上の3つのパターンがありますので、始める前に自分が通う矯正歯科医院はどのパターンか確認すると、矯正料金のイメージがつきやすいと思います。
また、どの支払い方法でも医療費控除を受けることができます。
医療費控除を受けることによって矯正料金が還付されますので是非することをお勧めします。
《関連情報》 歯列矯正で医療費控除を受けれるの!?
まとめ
矯正費用には色々な支払い方法があります。
現金払いや、現金の分割払い、クレジットカード払い、デンタルローンがあります。
支払うタイミングについては治療開始時からが多いでしょう。
また、矯正料金の内訳として、矯正処置料が含まれている、含まれていない、もしくは毎回装置ごとに費用がかかるの3種類があります。
矯正処置料が含まれていないと長期になる程支払いの金額は高くなります。
一方含まれている場合は、長くなっても費用は変わらないため安心かもしれません。
また矯正処置料が含まれていると、もしローンを組む場合でも毎月の支払い金額がわかりやすくなります。
自分にあった支払い方法を選択しましょう。
最後までご覧頂きありがとうございました。